香典返しの挨拶状について考えてみましょう。
通夜、告別式の会葬礼状と同様、香典返しの文章も一応、葬儀屋さんが例文を用意してくれます。
大多数の参列者にはそれで良いと思いますが、生前特に親しかった方や、葬儀にあたりいろいろとお手伝い戴いた方には出来合いの文書だけでは心に響きません。
もしあなたが社会人として良い印象をそれらの方々に与えたいのであれば、オリジナルメッセージをいれた挨拶状を作らなければいけません。
通夜、告別式の時は如何にも用意していたと感じられる文章は禁物ですが、香典返しの際は一味違った礼状にしたいものです。
葬儀その日のうちに香典返しを渡してしまう地域もあります。
その場合はお礼状だけをあいさつ状として出すことになります。
ただし、余程お世話になった方は手紙だけでは失礼です。
お礼を述べに伺いましょう。
一方、お礼状の場合は相手の時間を拘束せず、手のあいたときに挨拶文を読んでもらえると言ったメリットがあります。
その方の忙しさや性格を考慮して使い分けてください。
また香典返しは戴いた金額の半返しが相場ですが、どこかの病院や赤十字に寄付したという言葉を添えたお礼状でも構いません。
香典返しを期待している人など滅多にいませんから。
品物を送りたいと言う場合は百貨店などが用意しているギフトカタログが喜ばれます。
自分の欲しいと思っていたものを選べますから。
このカタログは納入業者の費用負担で作っていますから結構立派なものですので、お渡しするにも好都合です。
納入業者も広告宣伝費代わりになりますから誰も損をしない良いシステムですね。
ただ、宗教法人の教本のようなものを贈るのはやめておきましょう。
日本は宗教の自由が保証されています。
戴きものを簡単に捨てるわけにもいかず、相手に迷惑をかけてしまいます。
その本がどんなに立派でためになることが書いてあったとしてもです。
さて挨拶状の時期ですが忌明け後と言うことになります。
忌明けは四十九日か五七の明け。地方により風習が異なります。
宗教によっても違います。
その前に送ると却って失礼になります。
あいさつ文は、まずの文例として季節の挨拶と「益々ご清祥」と述べた後「喪主と亡くなられた方との続柄」に続き「ご丁寧な弔意を戴き」と感謝の言葉を続けます。
葬儀でお手伝いをしていただいたのであれば、そのお陰で無事に出棺できた御礼も具体的に述べます。(一般の参列者には書きません)
次に個人の戒名をお知らせしますが、宗教によっては戒名ではありません。
忌明けの法要が終わったことを挨拶文に述べ、直接訪問してお礼を言わずに手紙で済ませる非礼を詫びます。
そして本人のエピソードを簡単に触れ、お陰で良い人生であったと伝えます。
亡くなり方によっては「良い人生」の代わりに「ご弔意を戴き本人の魂も救われた」ことを伝えます。
あいさつ文の最後に喪主の名前と、香典返しを挨拶状とは別送したことを伝えます。文例なら「ご受納くださいますよう」とお願いします。「ご笑納・・・」と言ってはいけません。
家紋を入れることもあります。
一つ一つ手書きしても良いですが、場合によっては文章を渡すだけで香典返しの業者が挨拶状の印刷や代書してくれたりもます。
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